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ドラえもん映画が日中関係改善の兆候か(NYタイムズ紙)

2015年6月6日
ジェットスターツアーズ

NYタイムズ紙が中国で劇場公開されたドラえもん映画"Stand by Me Draemon"を記事にして日中関係の動向をうかがっています。タイトルの"Chubby Blue Cat Hints at Thaw in Ties Between China and Japan"(小太りの青い猫が日中関係の「雪解け」の兆候か)に釣られて見てしまったのですが、予想に反して内容が非常に重要で驚きました。それにしてもNYタイムズがドラえもんのことを"Chubby Blue Cat"(小太りの青い猫)と形容したのに衝撃を受けました。日中関係に回復の兆しがありそうです。

原文はこちら。Chubby Blue Cat Hints at Thaw in Ties Between China and Japan(小太りの青い猫が日中関係の雪解けの兆候か)(NYタイムズ紙)


尖閣諸島をめぐり日中両国がにらみ合いを始めて以来中国の映画館で封切られる最初の日本映画はドラえもん映画です。

『ドラえもん』は1969年に漫画として登場してそれ以来日本漫画界のスターの座に座り続けテレビ化もされ映画は36シリーズも制作されました。

3Dを駆使した『Stand by Me Draemon』は2015年5月28日の木曜日に中国で封切られ最も高い興行収入を叩き出す日本映画になっています。公開から4日だけでも3800万ドルを稼ぎ出し日曜日だけで1420万ドルに達しました。

『Stand by Me Draemon』はドリームワークスが制作した『カンフーパンダ2』の公開2日の興行収入記録1080万ドルを塗り替えるほどの勢い。

中国の映画館では日本政府が尖閣諸島を国有化して以来日本映画の放映が許可されていなく、前回中国で公開された日本映画は2012年7月のウルトラマンの映画でした。ドラえもん映画『Stand by Me Draemon』は中国政府と日本政府の「雪解け」を意味する象徴的な出来事のようです。

映画の公開が決まった背景は、3000人もの訪中団を従えた自民党の二階俊博氏が習近平国家主席と会談直後のことで、習近平国家主席との会談に際し二階氏は安倍首相の親書を渡し、習氏は「日中関係の未来は、両国われわれの手にかかっている」と応えつつも、歴史の改ざんをしないよう釘を刺しました。

ドラえもん映画は中国人民には上々の評判のようです。ただ不満も出ていて、『Stand by Me Draemon』は、冒険がテーマというよりはのび太君としずかちゃんの恋の行方がテーマになっていて、それに不満を持つ人もいるようです。

これから日中関係が良くなりそうで、安倍さんは中国と事を構えるつもりはなさそうですよ。

NYタイムズ紙が日中関係を占う試金石としてドラえもん映画にも注目していることに驚きました。これが世界に名だたる高級紙が誇る情報収集能力と情報分析力です。おそらく日本のメディアがまったく着目していない水面下で起きつつある転換点にもすでに気づいているはずです。これからもNYタイムズから目が離せません。

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