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Block shock アドブロックの衝撃(英エコノミスト誌)

2015年6月8日

There’s no such thing as a free lunch(タダ飯より高いものはない)と言われるように、タダだと思っていると後でとんでもないことが起きてしまうのは洋の東西を問わず昔から語られていることです。今回はタダの情報をさらにタダに近づけようとした結果、そのツケを払うのは自分たちかもしれなくなるという話。

原文はこちら。Block shock (アドブロックの衝撃)(英エコノミスト誌)


英エコノミスト誌にブログを書いている人にとって気になる話題がありました。日増しにネットユーザーがウェブ広告をブロックするアプリを使って広告を見ないようになってきているとのこと。

広告を表示させないことでネットユーザーにとっては録画した番組からCMを消すように非常に便利である反面、広告を見ないようになってきたことがネット媒体のマスメディアのビジネスモデルにも影響を与えています。現在ネット媒体のマスメディアが無料でサービスを提供できているのは広告収入あってのこと。広告を見なくなってしまうとそのビジネスモデルが崩れてしまいます。

若い世代がとりわけアドブロックソフトを使っていて、時代が経るごとにアドブロックユーザーの数が増えていくと予想されます。

アドブロックソフトウェアが広告収入に及ぼす包括的な調査は未だにされていないものの、あるリサーチ会社によると広告収入の5分の1はアドブロックソフトウェアによる損失と見積もられています。

少しずつマスメディアの側も広告に対する姿勢を変えつつあり、例えばガーディアン紙は広告タグではなくアドブロックソフトウェアにブロックされないように記事のような体裁の広告をさりげなく文章に入れたり、アドブロックユーザーに「ソフトウェアを使わずに記事を読んでいただけるとわれわれも助かります」のようなメッセージを表示させるような涙ぐましい努力を行っています。

中には広告をブロックしているユーザーには記事を読ませないような取り組みをするメディアも出てきています。

スマートフォンやタブレットでネットをするようになればこのような問題は薄れていきます。というのは、AppleやGoogleがどのアプリを操作させるのかの権限を持っていて、実際にGoogleは2013年にEyeoが開発したAdblock Plusを禁止しました。

イスラエルのある企業がスマートフォンで閲覧する以前から広告を消す機器を開発し、アドブロックがデフォルトの状態でできるようになってしまうとすべての情報を公平に扱う平等性に抵触してしまうおそれがあります。さらにGoogleがアドブロックをデフォルトで行うプロバイダーを制裁するおそれもあります。

いずれにしてもアドブロックソフトウェアが普及してしまうと既存メディアやGoogleが立ち行かなくなってしまうので、そうなる前にGoogleが何らかの手を打つはずです。実際にアドブロックに我慢してきたGoogleが2013年から動き出していますしね。

タダで情報を見ようとするとそのツケは必ず自分に降り掛かってくるから気をつけないといけません。タダの代わりに広告を見るという等価交換が行われていのにアドブロックによりタダよりさらにタダに近づいてしまいました。これから有料メディアがどんどん登場してくるかもしれませんよ。

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