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本当に上手い英語とは誰にでもわかる英語

2015年3月2日

大学在学中にTOEIC925点を取得したのですが、会話で心掛けていたのは誰にでもわかる言葉で話すことでした。世界には英語が母語ではない人が多く、世界の多くの人々と会話をする時に高度な文法や語彙を使った英語で話してしまうとコミュニケーションができないので、シンプルな英語を使って話すように心掛けていました。しかし、実際に日本で英語を話すと「下手な英語」と罵られることのほうが多いように思います。

上手い英語とよく言われるのは、英検1級やTOEIC980点のようなハイレベルな英語を想像される方が多いと思うのですが、実は誰にでもわかる英語が書けて話せる人が本当に上手い英語を書ける人なのです。ハイレベルの英語を書いてしまうと理解できる人が限られてしまいます。

非常に技巧的な英語は、特定の層をターゲットにする場合には有効なのですが、理解できる人が限られる、言わば象牙の塔と揶揄されるような英語になってしまいます。時々意地悪な人が高度な文法と語彙を使って英語圏の人や非英語圏の人を試す場合があるのですが、あまり良い印象を与えません。非英語圏の人が理解できない英語はビジネスの舞台では実用的ではないですね。

日本で中学生レベルの英語は「下手な」英語と脳内で勝手に変換されてしまうかもしれないのですが、誰にでもわかるわかりやすい英語が書けるようになることが、最も英語が上手い人なんじゃないかと思います。受験勉強や資格試験の影響で簡単な英語は偏差値が低い英語と思われてしまう傾向あるようです。しかし、世界に出ると英語が母語ではない人のほうが多く、大学受験に出てくる文法と語彙をビジネスの場で使ってしまうと、本来のコミュニケーションという目的が果たせなくなってしまい独善的な英語になってしまいます。

アメリカやカナダなどの移民国家は移民の集まりなので、言葉が通じないことが前提で会話が成り立っています。そのため表現がシンプルです。だから高度な表現もあるのですが、それは最高裁などの判決で使われる修辞法を多用するような特殊な環境に限定されます。言葉が通じないことを前提に北米の英語が成り立っていることが、北米のわかりやすい英語の特徴ですが、一方で同じ論理を日本語に置き換えてしまうことが、日本の歴史的経緯を考慮に入れるとなかなかできないんですね。そういうわけで、基本的な中学生レベルの英語は「下手な」英語と思われてしまうのかもしれません。つまり、日本国内で日本語は誰でもわかるという前提が、日本の外国語教育を同時に支配していると言えるかもしれません。

言葉の本来の目的は、自分の意思を伝えるコミュニケーションのための道具ですので、目的に即した英語が最も求められます。英検2級や3級だから英語力がないと思わず、基本的な英語をどんどん使いコミュニケーションをしていきましょう。文法よりも単語を多く覚えたほうが使える英語になること間違いないですから。

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